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「けんざお」と「板図」について
「けんざお」と「板図」は夫婦のようなものです。
板図は平面図を紙の代わりに板に書き写したもので、昔は無垢板(杉材が多い)も大切でしたが、紙はもっと大切に扱われていました。
物がなかったという事情もありましたが、勉強の際に紙に書いて覚えたり、記録に残すなどに使われたので、まさに「人間の頭」そのものとも言えます。
そう言うところから大事にされてきた習慣が出来上がりました。
しかし、板図だけでは平面しか表せません。建築には立面も必要です。そこでけんざおが必要になってきます。
床下(こしと言う)と1階と2階と小屋組みに分け、けんざおを作ります。
夫婦と同じと言ったのは片方だけでは役には立たないからです。
「けんざお」と「板図」の二人がいてこそ祖先が残ります。
「板図」と「けんざお」によって家を建たてることができます。
また、期会があれば作り方や使い方をお教えできたらと考えております。